Hiroshiコーチインタビュー Vol.2:東京 六本木のキックボクシング・ボクシング・総合格闘技ジム【ヨハンボス・スポーツスクール(ボスジムジャパン)】

HiroshiコーチインタビューVol.2

Hiroshi (ボス ジム ジャパン ヘッドコーチ)

Vol. 2 ヨハン・ボス氏との出会い

Hiroshiコーチ

Vol. 1では、幼い頃のお話から、格闘技を始めたきっかけなどをお伺いしました。
Vol. 2では、持ち前の行動力で憧れのトレーナー ヨハン・ボス氏のもとへ渡るまでのお話をお伺いします。

はじめてヨハン先生に会いに行ったときの事は、今でも鮮明に覚えています。

大使館員の方から、「ヨハン先生達は大阪でK-1の大会があり来日するので、一週間後に会えます。」と連絡を貰いました。
私たちは当時若くてお金もありませんでしたから、面接用のスーツを購入するとお金がなくなってしまいました。
そこで乗車賃の安い夜行列車に飛び乗り大阪に向かいました。

親切に大使館員の方も来てくださり非常に助かりました。
ヨハン先生に会う時は、それは緊張しましたよ。
世界一のトレーナーですから、先生に会ってボス ジムに入れて頂ければK-1ファイターへの道も開けますし、余りの緊張で背中に針がねが入ったようでした。
私達にとっての就職活動でしたね。

ヨハン先生と対面し挨拶をすませると、先生は大使館員の方へひそひそ話しをするんです。
私達は、どんな入団テストがあるんだろうとドキドキしていました。
この日の為に腕立て伏せ500回やランニングをして、自分なりに鍛えて来ました。

HiroshiコーチとTsuyoshiコーチ

腕立て伏せ500回?!すでに超人ですね(汗)

それでも、それ以上に高いハードルを出されたらどうしようかと言う思いもありました。
するとヨハン先生は、また大使館員の方にひそひそ話しをはじめました。
そして大使館員の方がこう言いました。

「ボス先生は『連れていきます。』と言っていますよ」と。
私達は「え!? 良いのですか」と思いました。
会ってからほんの僅かです。

もちろん先生に会う前に身長、体重、戦歴など送っていましたが、先生に会ったのはその日が初めてでしたし、僅かな時間です。
先生は初めて会う異国の私達を、内弟子にすることを認めてくれました。
私達は「いつから始められますか」と尋ねました。
先生は「明日からだ」と答えました。

ずいぶん気が早いですね・・・それで、どうお答えになったのでしょう?

私達は立ち上がり大きな声で「ありがとうございます。」と答えました。内心非常に急だとは思いましたが(笑)

Hiroshiコーチ

ですよね(笑)

大使館員の方が
「ヨハン先生は『君達の目が気に入った。だから連れて行く。』と言っていますよ」
と教えてくれました。
私達は「この人はすごいな。本物だ。」と思いました。

それから「君達は庭いじりは好きかね?」と質問されたのですが、兄ははっきりしているので「嫌いです。」と答えてしまいました。
母方の祖父は農家ですから「おじいさんの血が騒ぎます」ぐらい言えばいいもののはっきりと嫌いですと答え、話しを寒くしました。

でもヨハン先生は
「オランダに来るに当たり君達の責任は私が全て持つ。
トレーニングも家も生活も全てだ。
仕事もしてもらうよ。庭いじりね」と言いました。
私達は野球部あがりでしたから、
「わかりました!よろしくお願いします。」と大きな声で挨拶しました。

「庭いじりは嫌い」と答えたのに、仕事は「庭いじり」だったんですね。
ヨハン先生の方が一枚上手でしたね(笑)

後に極真王者のフランシスコ・フィリオさんにも言われましたが、「ここで修行できることは格闘家にとって最高にハッピーなことだよ。大切にしなさい。」と
(当時フランシスコ・フィリオはK-1チャンピオンになったレミーボンヤスキーを倒す為、ヨハン先生のもとで合宿をしていた。)

行動力と強運でオランダ行きを勝ち取ったわけですね。
でもその幸運は、全くの偶然ではなかったと思います。
人が何かを真剣に目指し、求めているときは、色んな人が手を差し伸べてくれ、思いもよらない幸運を引き寄せるものです。

お二人がわずかなお金を持って大阪行きの列車に乗ったお話を聞いて、ある歌を思い出しました。
その歌は、シェリル・クロウと言うアーティストの「Run, Baby, Run」と言う歌で、途中に「夢を求めて故郷を旅立つ女の子が、空港へ向かう道中にわずかなお金を数えながら、それでも希望に満ちた表情で車の外の景色を眺めている」と言う歌詞があり、まさにその時のお二人と同じ心境を歌っているのだと思いました。

ではVol.3ではいよいよ、オランダでのお話をお聞きします!

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