Hiroshiコーチインタビュー Vol.5:東京 六本木のキックボクシング・ボクシング・総合格闘技ジム【ヨハンボス・スポーツスクール(ボスジムジャパン)】

HiroshiコーチインタビューVol.5

Hiroshi (ボス ジム ジャパン ヘッドコーチ)

Vol. 5 決戦の時来たる

Hiroshiコーチ

Vol.4では、オランダでのトレーニングのお話を中心に伺いました。
Vol.5では、ファイターに成長したHiroshi選手の、K1も含めた試合について伺います。

トレーニングを積んだ後は試合出場があったと思うのですが、一番印象に残っている試合について教えて頂けますか?

オランダで行われた試合が印象深いです。
日本人が外国で闘うと声援がスシとかスキヤキとかひどいんですよ(笑)

その大会に出場していた選手が、私が闘った相手の中でもっとも強かったですね。
世界チャンピオンとも闘いましたが、オランダの彼のほうが断然強かったので、オランダには怪物みたいなのが沢山いるんだなと思いました。

女の人だと「ゲイシャ フジヤマ」などと言われたりしますが、男性は「スシ スキヤキ」なんですね。できれば、「テンプラ」も入れてもらいたいものです。

冗談はさておき、そんな試合の中で思い出深い対戦相手は?

そのオランダ大会に出場した際、出会った目茶苦茶デカイファイターが一番印象に残っています。

ヨハン・ボス氏にバンデージを巻いてもらう試合前のHiroshiコーチ

当時私は90キロぐらいでしたが、先生はあくまで無差別級にこだわっていました。
スピードとタイミングで相手を倒せと。

当時ジェロム・レ・バンナ全盛で、パワーファイターがオランダには沢山いました。
戦う相手皆110キロ。なんてオランダはデカイファイターが多いんだと思っていました。
今思えば、あれは先生がわざと大きなファイターばかり当てていたのだと思います。

そしてこの相手がまたデカイ!205センチもあり全身筋肉の塊。
今までの110キロとは訳が違う。
しかしそこは私も若くて血気盛んでしたから、「おもしれぇ、やってやる!」と気持ちが高ぶりました。

セコンドにはホースト先生(アーネストホースト)、アントニー。
試合前のホースト先生のアドバイスは、冷静そのものでした。
「ガードを上げて。」了解しました。

豪華な顔ぶれですね!そして試合はどうなったのでしょう?

ゴングと同時にダッシュして間合いを詰め、おもいっきりミドルキックを蹴り込む。
蹴りの強さを相手の頭にインプットさせる訳です。

相手は怒涛のパンチで、嵐に巻き込もうとしてきました。
リーチも長いし全身筋肉で110キロですから、闘った相手の中で一番の攻撃力でした。

ですが私は普段からK1のトップファイター達とスパーリングをしていましたので、ディフェンスには絶対の自信があります。
倒されたことは一度もありませんでしたし、とにかく倒される気がしなかったんです。

1ラウンドからガンガンパンチを打ってくる対戦相手。
私はローキックやミドルキックを放ち、1ラウンド終了のゴング。
インターバル中も冷静で、ホースト先生の声がよく聞こえました。
「布石は打った」といった内容だったと思います。

出足は上々と言ったところですね。では続きを

2ラウンド開始のゴング。
2ラウンド中盤に互いにリング中央で打ちあい。
会場は歓声で盛り上がっていました。

打ち合いの隙に私はローキックを放ったのですが、その際滑って転んだんです。
「ダウン!」レフリーが声高々に割って入る。
私は「え!うそ、スリップでしょ!?」心の中で呟く。

Hiroshiコーチ

直ぐに立ち上がったがニュートラルコーナーでカウントを取られる。
ホースト先生の声が聞こえる。
私は先生に「スリップです」と伝えた。
ホースト先生の声もスリップと言っていた。
私は冷静になれました。「倒す。」

逆境からのリベンジ開始ですね!

ノックアウトしないと判定で負ける、そう思いました。
試合再開の声がかかる。
私はダッシュしました。

相手がまた嵐に巻き込むかの如く左フックを放って来たその刹那、私は渾身の右ストレート。
相手の顎を打ち抜く。
大歓声。
逆転のダウンを奪う。

ニュートラルコーナーへすぐに向かう。
私は「立ってこい、次で仕留めてやる」と思っていました。
しかしフロートマンは立ち上がることはありませんでした。

フロートマンは失神しており、インタビューが終わるまで立ちあがることが出来なかったのです。
テレビ局に取材された私は、先生達に感謝の気持ちを伝えました。
歓声は、カミカゼやサムライに変わりました。
自分の破壊力に自信を持てるようになった試合でした。

最初は日本人ファイターを茶化していた観衆が、最後には賞賛してくれたわけですね。
とてもドラマチックですね☆
そんな試合をいくつも経て、K1に出たのはいつですか?

19歳です。 ボス ジムでの修行は本当に、1年で3年分の力があったと思います。
騒がれませんでしたが恐らく当時最年少か、それに近かったと思います。

19歳でK1の大舞台と聞くと「早いな」と思いますが、今までお聞きしたトレーニングや試合のお話からすると当然のように思えますね。
夢のK1の試合結果はどうでしたか?

引き分けでした。

K1は他の大会とやはり違いましたか?

とても華やかでした。

幼い頃のプロレスごっこから始まり、ついにK1出場を果たしたHiroshi選手。
Vol.6では、ご自身とボス ジムや格闘技についてお聞きします!

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